【対談】中小企業の挑戦を後押しするために|コンサルでも代行でもない”伴走型の経営支援”

お知らせ
綺麗事を並べて見守るだけの支援者ではなく、
経営者と共に、逆転の時に立ち向かう仲間でありたい。
中小企業への強い思いを持つ 東良亮 と、日本一の紙芝居屋 ガンチャン がコラボし、中小企業がもっと軽やかに挑戦できる社会創りを目指します。

東良 改めて伺いたいんですが、そもそも紙芝居を始めたきっかけは何だったんですか?

ガンチャン 28歳の頃にハローワークで見つけたのがきっかけです。
元々は脚本家になりたかったんですよ。脚本を学べる大学に進学して、さらに、脚本の専門学校に通うために上京しました。
20代は東京でフリーターをして、その後は金沢でドミノピザの店長を3年ほど経験した後に紙芝居に出会いました。

東良 脚本家志望から紙芝居屋って、繋がりがありそうですね。

ガンチャン 今思えばそうですよね。当時はただ「紙芝居面白そうやな」と思っただけで、何の躊躇も計算もなかったです。

東良 そうなんですね。紙芝居屋歴はどれくらいになるんですか?

ガンチャン ​​歴としては17年目になります。
右も左も分からないところから始まって、直近5年は後進を育てながら自ら紙芝居の輪を広げる期に到達しています。

東良 すごくいろんな挑戦をされてきているんですね。今回僕たちを主役とした紙芝居を制作していただけて、とても有難いです。

ガンチャン 今回のようなテーマは初挑戦でしたが、やってみたい!と率直に思いました。

最近は行政と一緒に、電力の使い方や交通をテーマとして、紙芝居で子ども達に”安全” を伝えることも増えてきています。

紙芝居は子ども向けのツールであり、ビジネスの場にはなじまないという先入観が根強くあります。

だからこそ、あえてその思い込みを越えて、企業や大人に対しても“より伝わりやすくする手法”として展開できないかを模索してきました。

東良 確かに、ガンチャンと出会うまでの僕も思い付かなかったと思います。

ガンチャン 特に経営者は人前でお話される機会が多いですよね。
例えばプレゼンやピッチでの自己紹介なんかは、相手の興味を惹くことが大切だとした時に、紙芝居ならもっと面白く発信できるんじゃないかとも思っていました。

東良 自己紹介を紙芝居でする発想は無かったので、YouTube で拝見してすごく印象的でした。

ガンチャン 何十枚使った物語にしなくても、たった3枚ほどの絵とセリフと思いが「伝える」には有効なことがあるんですよ。

事業内容を一言では説明できない。自分たちの価値と思いを”伝える”ための紙芝居。

ガンチャン 事業を伝えるにあたって、なぜ紙芝居を使おうと思われたんですか?

東良 例えば「営業職」が企業ごとに多様な役割を担うように、「コンサルティング」も経営者の思いや会社の戦略を反映して多様なかたちを取ります。

ただ、コンサルティングの言葉には「うさん臭い」「騙される」というイメージが先行していて、その背景には実際にそう感じざるを得ない事例が存在してきたのも事実です。

弊社・創生アドバイザリーは、中小企業の現場に専門的に入り込み、伴走しながら課題を解決することを強みとしています。

しかし業種が「コンサルティング」である以上、どうしても「結局はコンサルでしょ?」と一括りにされ、僕たちの思いや実態が伝わるまでに時間がかかってしまうことにずっと悩んでいました。

ガンチャン 僕も正直、コンサルティングって何をしているのか分かっていなかったです。

東良 そうですよね。私たちは現場に深く入り込み、専門性を活かしながら、トレンドと企業が持つ資産を組み合わせて未来を描き、ともに実行していきます。それも、本気で。

でも、それは内情までしっかり話し込んでいただいて初めて伝わるもの。
最初から信頼を寄せてもらうのは難しいですし、世間一般の「コンサルティング」のイメージとの違いをどう表現するかも課題でした。

そんな時にガンチャンと出会って、力を貸してほしいと思い立ちました。

東良 こんなにも分かりやすく弊社のことを表していただいて、とても感動しました。僕たちのどこをどう見て制作してくださったんですか?

ガンチャン 人物かもしれないですね。

創生アドバイザリーさんの紙芝居を作るとなった時も、真っ先に亮さんの人柄を思い起こしました。

第一印象はとてもクールで、でも話し込んでいく内に情熱に溢れている方だと分かって、紙芝居でも表現したいなと思いましたね。

東良 よく言われます(笑)


ガンチャン 人物に焦点を当てるという意味で、制作過程は普段と全く同じでした。
細かい話ですが、今回特に意識した点はリアリティラインを下げることです。

人間が出てくるドラマ仕立てにすると、演出上のちょっとした誇張を「実際はこんな風じゃないよ」と嘘っぽく捉えられますよね。
あえて動物で描くことによって、作品の意図を受け入れてもらいやすいのかなと思っています。

東良 なるほど!それは紙芝居のセオリー的なものなんですか?

ガンチャン 一概に正解はないですし、これまでの経験値を活かして考えた結果ですね。
後は、一方通行の読み聞かせではなく、参加型でコミュニケーションツールとしての紙芝居にすることも常に考えています。

東良 ただ単に絵とセリフを入れるだけでは成り立たないところですね。

ガンチャン 表現の神は細部に宿るともあるように、細かい部分が違ってくるんでしょうね。
絵と話があるだけの紙芝居”風”と本当の紙芝居の違いとも言えるんですが、紙芝居の真髄の部分は何と言っても「伝える」ことにあると思います。

東良 紙芝居を通して伝わったなぁって、どういう時に感じられますか?

ガンチャン 観ている人の心が動いたときですね。心にコミットして、心を動かせるのが紙芝居の強みだと思っています。
紙芝居屋として、目先の利益よりも社会にとって良い影響が与えられる紙芝居を発信していたいです。

東良 今回の経験を通して、改めて企業経営に苦しんでいる経営者や、自分を含め想いの表現の仕方が分からない方にとって、紙芝居は素晴らしい表現方法の一つだと思いました。

僕たちが支援内容を語れる状態になることは、中小企業にとって“どんな支援を選ぶか”の判断材料が増えることを意味します。
それは結果として中小企業の挑戦や変革を後押しし、地域経済や社会全体の活力につながっていくと信じています。

私たちは、“コンサルティング”の言葉に潜む負の印象を打ち破り、中小企業がもっと軽やかに挑戦できる社会をつくるための実践的な支援を、これからも続けていきたいです。