支援者インタビュー|染野 尭之

営業

【自己紹介】1983/03/27 大阪在住。マーケティングとシステム業界に詳しい プロ営業マン経営者。

【支援実績業態】
システム受託、SaaS、マーケティング、広告代理店、印刷、人材紹介、商社、建築・土木、アパレルメーカー、食品メーカー、化粧品メーカー、D2Cメーカー、リテール

【経験値】
会社員時代に東京のプロモーション企業、SaaS企業にて、年商100億以上のエンプラ企業のマーケティング部署への営業を経験。(大手メーカー、大手店舗展開企業など)
SaaS会社では、事業立ち上げ責任者として営業以外のマーケティング・インサイドセールス・カスタマーサクセスの立ち上げ・プロダクト開発・IPO準備にも関わる。

座右の銘|為せば成る
判断基準|楽しいか楽しくないか・迷ったら新しい方
強み|スーパーポジティブな考え方・固定概念を捨てた考え方・人の背中を押す力


目隠しダッシュ野郎が巻き起こす、性別年齢を問わないコミュニケーションの渦


ーーご経歴の概要を教えてください。

会社員時代は、広告宣伝部・販売促進部・マーケティング部に対してプロモーションの仕事を取りに行く広告代理業や、SaaS事業にてシステム販売をしていました。
SaaS事業では事業責任者として、MRR0円から1,000万円まで関わりました。

マーケティング業界とシステム業界に詳しい営業って感じです。

ーー会社員時代について、詳しく伺いたいです。

WEB やイベントのプロモーションを手掛けるベンチャー企業に入社しました。実力主義というか年功序列じゃなかったんで、26歳ぐらいで管理職を任せてもらって、いきなり先輩部下がいっぱいできるみたいな、そんなとこから始まりました。

人に気を使うとかまともにやっててもうまくいかないので、”割り切る”というのがね、早い段階で芽生えましたね。当時から基本的にスーパーポジティブです(笑)

ーー先輩部下ができても、スーパーポジティブは変わらずですか?

そうですねー、人とのコミュニケーションにめっちゃ時間かけましたね。なので仲がいいんですよ。喧嘩もめちゃくちゃしました(笑)

ーーどんなことで喧嘩されるんですか…?

できない理由をなんか理屈っぽく言われたりすると、僕がすぐ思っていることを口に出しちゃって(笑)居酒屋で喧嘩するとかね(笑)
そこからお互い話し合って腑に落ちてまた一緒に前を向いていけるんです。だからこそ誰とも仲悪くはなく。

ーー喧嘩してさらに団結力が深まる…。染野さんのお人柄も活きてそうです。

当たり障りなくはしない、とことんやるんです。なので心身ともに結構削られる部分もあったはずなんですけど、僕かなり前向きなんで気が付いてないんだと思います。

新卒含めて若い方が増えてきたりもしましたけど、それでも受け入れてくれましたね。

ーー過ごしてきた地域も性別も年齢も違う方々と、たくさん接してきておられるんですね。

ですねー。人としてコミュニケーションを大切にしていたからこそ、部下から「結婚しようと思ってたんですけど別れました」とか結構個人的な相談もめちゃくちゃ多かったですね (笑)

でも仕事してる中では普通に怒るし、泣くし。でも「1週間休んでもいいから1回実家帰っておいで」とか、逃げ道というか抜ける道っていうのは絶対用意するっていうのは決めてました。

当時の仲間とは今でも仲良くて、東京に行った時には飲みに行ってます。
今の僕はもう上司でもなんでもないので「あの時はほんまに〜」とかボロカス言われますけど(笑)ネタとしてね(笑)

ーー本当に、仕事を通して人間関係が出来上がっていく感じですね!

仕事って結局は人が動くんで、そこが一番大事かなって。やっぱり共通言語を使って認識を合わせるということをしないとやっぱりぐねるんですよね。

思うことは全く悪くないけど、お互いが分かっていないと上手く進むもんも進まないし。

ーー思うことに対して良し悪しを判断をされないのがすごく素敵だなと思います。思いは思いとして大事だと。

そうですね。会社員の時は、人としての判断軸と会社としての判断軸とをそれぞれ持ってましたね。

会社のことだからその判断をするのはあなたじゃなくこちら。話の本質をお互いで理解した上で、僕はこう言いますっていう話をよく言ってました。

ーー責任の所在を明らかにしてってことですね。

そうですね。そういうコミュニケーションの取り方を結構してましたね。

個々の想いを尊重しつつも、同じ方向を向くためには共通認識が大切なのだ。

ーー染野さんご自身が、人と接する時や仕事上気をつけていることって何かございますか?

2つあって。1つ目はさっきちらっと話した通り「共通認識に非常にこだわる」こと。
例えば、営業とかだと特に思惑が走り出すことが多いんです。相手はこう思ってるのにその他の思惑が先に出てしまって、グネるんですよね。

認識合わせは会社員の時からとってもこだわってます。だからこそ使う言葉も気を遣っていて、社内外問わず共通言語を絶対使いますね。

こういうコミュニケーションをちゃんと取れるかっていうのは、だいぶ大きいことで。お互いの腹の中を分かった上でお互い進む、これはもう絶対こだわってやることです。

ーー同じ言葉を使っても、意図が違うとずれてしまいますね。

そうそう。2つ目、お客さんに対してというところでは「基本的には背中を押すスタンスでいく」こと。ひとまず否定はしないです。
何かをしたいけど、何をしていいかわからない人たちの一歩を進めるのが僕の役目だと思っています。

「とりあえずやってみよう」精神で、前向きに取り組める状態になると嬉しいですね。

ーー本当に、コーチングって感じですね。

小さくても、一歩踏み出すために背中を押すっていうのは結構重要かなと。

ーー新しいことをする第一歩目ってなかなか難しいですもんね。

そうですよね。全体像を知らないが故に「やるからには最大限しないといけない」って思ってる人がわりかし多いんですよ。
そんなこと言ってたら来年ぐらいになりますよと、今から明日からできることは何でしょうね、みたいな話に行き着きます。

ーー誰かを励ましたりアドバイスしたりみたいな事って、学生時代からされてたんですか?

性格的にそうですね。僕自身がポジティブだからこそ、人を前向きにさせるっていうことは好きかもしれないですね。

ーー素敵です!自分のパワーを分け与えるような感じですかね。

そうですそうです!

会社員の頃、オーナーのから付けられたあだ名がね、目隠しダッシュ野郎(笑)
「大体みんな暗闇の中で彷徨ったら前に行けないんけど、あんたは暗闇の中目隠ししてるのにさらにダッシュしてる」って言われてました。

まともな感じの話をして視野が狭くなると、逆に怒られるんですよね。「面白くないで、何してんの?目隠しダッシュしろよ。」と(笑)

ーーパッションが溢れてますね(笑)

そう思うと社会人になってから今まで、変わったのは独立したかしてないかくらいで、中身はあんまり変わってないかもしれないです(笑)

ーー元々、独立を考えておられたんですか?

いえ、そういう気持ちがあったわけではないです。会社員時代は IPO しようと資金調達もして上場準備してたんですよね。ある程度、上場するまでは付き合おうと思ってました。

ただね、2018年か17年頃に脳梗塞になって。コロナ禍より早くテレワークさせてもらってました。
でも、ふとしたタイミングで「 ”卒業” させてください」と話して辞めました。

だから何かしたいとかはなくて、なんかそのうち考えたらいいぐらいの雰囲気で独立した感じですね。

ーーご自身の状況とご体調とお気持ちと、全部が合わさって独立に至ったという感じですかね。

そうですね。

ーー独立する恐怖心みたいなのってなかったんでしょうか?

そういうところが怖いとこなんですけどね。もうちょっと副業してから行けばよかったとかそんなことはいっぱいありましたけど、百聞は一見にしかずで、経験が一番勉強になるっていうのはあります。

ーー支援対象が中小企業になったきっかけはありますか?

会社員の時は相手が年収100億以上の大手のみだったんですけど、お金も人のリソースもある大手よりも、金銭面や人のリソースで困っている中小企業のために。お金なくても工数なくても、できることなんていっぱいあるんやで!っていうのを教えてあげたいなと思いました。

できない理由として、お金ないし、人いないし、大手じゃないからっていう、なんて言うか悪循環みたいな話で。そのサイクルを脱却させたい。そういう思いを持ってやり始めて、もうかれこれもう4年ぐらい経ちました。

独立以降も、マーケティングの会社と営業支援の個人事業をやってるんで、会社員時代含めるともう17年ぐらいこの中にいます。自分が今までやってきたことを、中小企業の方でもできるように支援していきたいと思ってる感じですかね。

ーーまさに、困っているけど想いのある中小企業へ。ですね。

でもそう思ってた反面、やっぱり自分の成長意欲がない人には何を言っても進まない現状もあるんですよね。結局は人と人なんで、 キャッチボールが成り立たないところには多分何も起こらないと実感しています。

ーー現在のご活躍について教えてください。

「01zero-ichi」は個人事業主として、営業顧問の仕事をしています。
「YOUNEEDS株式会社」っていうのがあって、こっちでマーケティングをやってます。

共通して意識しているのは、経営者に寄り添う仕組みをつくること。でもその前に、企業のためになるかという目線を大切にしていますね。

ーー社名の由来とかあるんですか?

会社員の時のナンバー2がつけてくれたんです。

最初は個人事業主として「01zero-ichi」 を先に作ってたんです。その時に「なんか屋号付けたいなと考えてるんですけど〜」って ふわっと言ったら、『ゼロイチとかいいんじゃない?ずっとやってきたし。ゼロイチのやつやん』みたいなこと言ってくれて。そのままもらいましたね(笑)

ーー染野さんを表現する言葉だったんですね。

新しいことを突き進めていくところに常にいました。僕、ゼロイチしかしてないんでね。